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野球を知らなくても楽しくはたらけることは声を大にして伝えたい│パ・リーグ球団 仕事図鑑2025 – 転職“同期”対談

幾世橋 悠聖さん 安田 真一さん

株式会社楽天野球団

Index

    「野球を知らなくても楽しくはたらける声を大にして伝えたい」

    幾世橋 悠聖さん(写真左)

    株式会社楽天野球団
    マーケティング本部 プロモーション部 クリエイティブグループ

    前職:小売業界

    「武器になったのは、宮城県外から楽天イーグルスを見た経験でした」

    安田 真一さん(写真右)

    株式会社楽天野球団
    営業本部 営業第2部 営業第2グループ

    前職:旅行代理店業界

    仲の良さが楽天イーグルスの特徴
    自分で組織を変えていける

    ———まずは現在の仕事について教えてください。

    幾世橋 東北楽天ゴールデンイーグルスにおいて、僕はプロモーション部のクリエイティブグループに所属して、公式サイトやSNS用のバナーや球場の掲示物等を制作しています。1日に1つのペースで何かしらのグラフィックを完成させています。社会人6年目、2024年7月に楽天イーグルスに入社しました。

    安田 僕は営業第2部に所属してスポンサー営業を担当しています。すでにスポンサードしていただいている企業を担当する一方で、新規スポンサーの開拓もしています。ちなみに幾世橋くんとは歳が同じで、入社時期もほぼ同じ。僕は2024年6月入社です。

    ———同年入社で年齢も同じ。すぐに意気投合しましたか?

    幾世橋 それが職場で出会う機会がなかなかなくて。知り合ったのは入社から4、5カ月経ってからなんです。

    安田 そうなんですよ。職員が100人以上いて、同じ建物にいても誰が同年入社なのかわかりませんでした。ただ、そこは会社もいろいろ考えていて、その年に「新卒で入った社員」と「中途で入った社員」がそれぞれチームをつくって年末の納会で出し物を発表するという慣わしがあるんですね。2024年入社の中途組は計7人。そこで幾世橋くんと初めて知り合いました。

    幾世橋 最初にその慣わしを知ったときは、まだ意図を理解していなかったので「うわっ、めんどうくさい!」と思ってしまいました(笑)。でもそれが同期と仲良くなる最高のきっかけになったんです。

    ———どんな出し物をしたんですか?

    幾世橋 Netflixで話題になった『地面師たち』のパロディをやりました。やるからにはこだわろうということになり、納会でまず3分のショートムービーを上映した後10分の寸劇をやりました。台本は、安田くんを中心に書きました。

    安田 地面師たちが本拠地「楽天モバイルパーク宮城」を所有者と偽って売却しようとするという内容にしました。僕は楽天野球団の森井誠之社長になりすます役を演じました(笑)。社長のモノマネをするのでものすごいプレッシャーだったんですが、おかげで会社の人たちに顔と名前を覚えてもらえました。

    幾世橋 悠聖さん│株式会社楽天野球団 マーケティング本部 プロモーション部 クリエイティブグループ

    転職を後押しした結婚の約束

    ———2人はもともと野球が好きでしたか?

    安田 はい、大好きでした。僕は福島県の沿岸部出身なんですが、子どものころから野球をやっていて楽天イーグルスが身近な存在だったんですね。年に数回、観戦にいっていました。実は新卒のときの第一志望が楽天イーグルスだったんですよ。中学生のときに震災を経験し、野球に携わりながら東北を元気にする仕事をしたかったんです。

    幾世橋 え、そうなんだ!全然知らなかった。

    安田 ただそのときは楽天イーグルスに入社することができず、大学卒業後は大手旅行会社に入社しました。いわゆる法人営業の仕事で、企業に社員旅行や報奨旅行の企画を提案していました。添乗員の仕事も経験しましたよ。岩手県に5年間いました。

    幾世橋 僕は逆に野球にまったく縁がなくて。青森県出身なんですが子どものころから絵を描くのが好きで、山形県の大学でデザインを専攻しました。ただ、デザインだけで食べていくのは簡単ではなく、大学卒業後は副業でデザインの仕事を個人でしながら、まずは東京のアパレル会社で営業をやりました。次に仙台で外資系家具量販メーカーへ転職し、倉庫での深夜勤務でフォークリフトを運転していました。まさか楽天イーグルスに入社するとは想像しておらず、当時は野球のルールすら怪しい感じでした。

    ———まったく異なるバックグラウンドですね。そこからどうやって転職に成功したのでしょう?

    安田 旅行会社の仕事も楽しかったのですが心の中にずっと野球への思いがあり、定期的に楽天イーグルスの求人をチェックしていたんですね。社会人5年目、ついに営業の求人を見つけたんです。会社の方は僕がもともと楽天イーグルスを希望していたのを知っていたので、背中を押してもらえました。ただ、妻には言いづらい部分がありましたね。最終的には妻の両親も野球が大好きなので「応援するよ」と声をかけてくれました。

    幾世橋 最初は転職を止められたの?

    安田 止めるほどではなかったけど、「収入的に大丈夫かな……」と心配していたんだよね。

    幾世橋 やはり転職においてパートナーの理解は不可欠ですよね。僕の場合、交際していた恋人がデザインの仕事をメインにできたらいいねと応援してくれていました。自分の中でも転職が決まったら結婚! と考えていたので、恋人にも伝えた上で2024年中に転職と結婚することを目標に掲げ、転職活動を始めたんです。そして宮城県内でデザイン職を探したところ楽天イーグルスの求人を見つけ、幸運にも内定に至りました。約束通り、僕たちはその次の月に入籍しました。安田くんと同じで妻の両親も楽天イーグルスの大ファンで、僕の転職をすごく喜んでくれました。

    安田 そんなドラマティックなストーリーがあったんだね! ちなみに採用面接ではどんなことをアピールしたの?

    幾世橋 中途なので即戦力が求められる。そこで過去に個人で請け負ったTシャツやポストカードのデザインを見せ、「こういうかっこいいデザインをつくれます。野球と馴染みのない層も開拓できます」とアピールしました。

    安田 自分の強みの分析は大事だよね。僕の武器になったのは、岩手県で5年間はたらき、宮城県外から楽天イーグルスを見た経験でした。岩手県の方たちが楽天イーグルスに対してどんな熱量を持っているか。普段どれくらい情報に触れる機会があるか。それらの知見が、今営業をするうえでもすごく役立っています。

    安田 真一さん│株式会社楽天野球団 営業本部 営業第2部 営業第2グループ

    ルールを決めながらはたらける

    ———互いに聞いてみたいことはありますか?

    幾世橋 ワークライフバランスの捉え方について聞いてみたいです。僕はホーム試合の際は土日に関係なく出社するんですね。選手の記録達成のグラフィックなど、タイムリーな制作に備える必要があるからです。安田くんはどう?

    安田 営業部はホーム、ビジターに関係なく、基本的に土日休みです。ただ、自分は仕事と私生活を明確に分けて考えていなくて。例えば平日に家に帰ったらテレビでチームを応援しつつ、同時にスタジアム内の看板の見え方をチェックしています。土日に家族で出かけたときも、「この駅にはこういう会社の看板が出てるのか。今度問い合わせてみよう」と仕事のことも考えています。仕事と好きなことが一致しているので、ワークライフバランスが気にならないのかもしれません。

    幾世橋 じゃあ安田くんはあまりオン・オフを気にしないんだね。僕は今もときどき個人制作で絵を描いたりデザインをしたりしています。ホーム試合の日は午後から出勤の日もあるので、午前中をそういう制作の時間に充てています。また、平日がオフになったら妻は仕事なので、1日ガッツリ自分の作品をつくり、土日がオフになったら妻とゆっくり休日を過ごしています。    

    安田 僕が聞いてみたいのは前職との違いですね。楽天イーグルスに来て「全然雰囲気が違う」と驚いたからです。前職の会社はルールが細かく決まっていて、そのやり方に従って仕事を進めていく感じでした。一方、楽天イーグルスではルールを決めながら仕事を進めていく感じで、風通しが良く、個人の裁量が大きい。その分大変さもあるんですが、自分で組織を変えていける可能性があるのですごくやりがいがあります。

    幾世橋 僕の第一印象は真逆でした。前職が外資系で風通しの良さがハンパなかったので、入社して「すごいきっちりしているなあ」と感じたんですよ(笑)。ただ、「みんながちゃんと発言をして物事に関わる」という印象は安田くんと同じですね。デザインにおいても、こういう意図があってこうしたいと伝えるとそのまま通ることも多いです。楽天イーグルスはエネルギーにあふれた人が多く、すごく元気な会社だと思います。

    安田 納会の出し物もそうですが、横のつながりを深める仕掛けがいろいろあるのも活気がある要因だと思います。毎年、東北6県で開催されるイベントに向けたチームが組まれ、社員は全員どこかのチームに振り分けられるんですね。部署や世代を超えた交流があり、すごく仲が良い球団だと思います。

    野球を知らなくても楽しくはたらける

    ———最後に球団への転職を考えている人たちにアドバイスをお願いします。

    幾世橋 先ほど言ったように、楽天イーグルスに入るまで僕は野球を全然知らなかったんですね。にもかかわらず、今ここではたらくのがめちゃくちゃ楽しい。なので「野球を知らなくても楽しくはたらける」ということは声を大にして言いたいです。野球を知らないからこそ、新鮮な目で見られるというメリットもあると思います。

    安田 スキルも大事なんですが、自分で考えて行動でき、球団をこういうふうにしたいというビジョンを持っていると、より球団で活躍できると思います。ぜひ楽天イーグルスを強くして東北をいっしょに盛り上げましょう!

    interview & text:木崎伸也
    photo:松本昇大

    ※人物の所属および掲載内容は取材当時のものです。

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