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税理士事務所から野球の世界へ、さらに大きなやりがいを感じています│パ・リーグ球団 仕事図鑑2025 – “六人六色” のキャリアジャーニー

小松 健太さん

株式会社千葉ロッテマリーンズ 経営管理本部 経理部 事業推進グループ

教員、税理士事務所を経て、業種の異なる野球業界へ飛び込んだ小松さん。子どもが生まれたことをきっかけに、専門性を活かした職に就きたいと、思いがけず出会ったのが千葉ロッテマリーンズだった。

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    小松 健太さん

    株式会社千葉ロッテマリーンズ
    経営管理本部 経理部 事業推進グループ

    前職:専門・技術サービス業

    教員から税の専門家へ転身

     自分にとってスポーツは特別な価値があります。ベビースイミングをきっかけに水泳に夢中になり、小学生のときにジュニアオリンピックで3位や4位になりました。小学生のときにテニスも始め、水泳との「二刀流」に。東京都生まれで小中高は仙台や郡山で過ごし、ずっとテニスと水泳を続けていました。プロになるのは難しいと感じつつも、漠然と大人になってもスポーツを続けたいと考えていました。

     スポーツの時間を大事にでき、なおかつやりがいがある仕事は何か?行き着いたのが小学校の教員という仕事です。高校のときに同級生にテスト勉強を教えるのが楽しく、「教育」にも興味を持っていたからです。千葉大学の教育学部に進み、体育会系のテニス部に所属して関東大学リーグを戦いながら、小学校の教員免許を取得しました。卒業後に公立小学校の教員になると、両親も喜んでくれました。やはり公務員は安定したイメージがありますからね。

     ただ、教員生活は予想外の部分もありました。授業や担任の役割はすごくやりがいがあったのですが、想像以上に多忙でした。結婚して子どもが生まれたこともあり、違う未来を考え始めました。

     もちろん公務員という立場を失うことには怖さがありました。そこで選んだのが税理士事務所の仕事です。手に職をつければ新たな仕事を得やすいと考え、教員をやりながら簿記の勉強をスタートして簡単な資格を取りました。投資を始めて財務や会計に興味が生まれていたのもプラスアルファのモチベーションになりました。両親は「公務員を辞めるの?」と少し心配していましたが妻が背中を押してくれ、教員生活に5年で区切りをつけて千葉県内の税理士事務所に転職しました。

    税理士事務所で見えた新たな道

     税理士事務所の仕事はとても充実していました。小さな事務所でしたが約30社を任され、いろいろな業界のビジネスを見ることができるのはおもしろかったです。

     そうやって担当する会社の一つに、すごく活躍している経理担当の方がいました。その方がいろいろな部署をつなぎ、会社がうまくいっていた。会社の中で専門知識を活かすというはたらき方もあることを知り、経理の求人をチェックするようになりました。

     そして出会ったのが千葉ロッテマリーンズの求人でした。正直に言うと、それまで野球とのつながりは強くありませんでした。子どものときに遊びでやっていたものの、自分にとってスポーツと言えば水泳とテニス。大学時代、マリーンズの試合を観戦した経験はありましたが、どこかのファンということもない。

     ただ、プロ野球の球団というのはいろんな業態が関わっている会社だと思いました。エンターテインメントビジネスですが、飲食もあれば小売もある。税理士事務所でさまざまな業態を担当した経験を活かせると考えました。

     マリーンズの求人に応募したところ幸運にも採用され、2024年4月、5年間お世話になった税理士事務所を辞めてプロ野球の世界に飛び込みました。

    趣味のテニスも両立

     今、私はマリーンズの経理部において「管理会計」を担当しています。経営陣が活用する会計情報を社内向けにまとめるのが主な仕事です。例えば毎月、社内の各部署から売上実績を集めて全体の数字をつくり、それを予算と照らし合わせます。税理士事務所時代はあくまで外部からアドバイスするだけでしたが、現在は社内の人間として他部署の人とコミュニケーションを取って深いところまで関われるので、さらに大きなやりがいを感じています。

     趣味のスポーツにもより打ち込めるようになりました。2024年は、千葉市のあるアマチュアのテニス大会にダブルスで出場してベスト8に進出しました。ベスト4進出にするのが新たな目標です。

     実は今、マリーンズの中でテニス部をつくろうという話が持ち上がっています。僕が大会に出ているということを聞きつけたテニス好きが集まり始めました。

     ZOZOマリンスタジアムで試合を観ると、マリーンズが地域の人々から愛されていることを感じます。経理の一員として経営陣が判断に使えるような有効な数字を出し、マリーンズの盛り上がりに貢献していきたいです。

    MY OWN CAREER JOURNEY

    interview & text:木崎伸也
    photo:吉森慎之介

    ※人物の所属および掲載内容は取材当時のものです。

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