グッズショップに関わる運営すべてに携わっています │パ・リーグ球団 仕事図鑑2024
玄順 優介さん
東北楽天ゴールデンイーグルス MD・コンセッション部 商品企画・店舗グループ 店舗運営チーム
パ・リーグ各球団で活躍する球団職員の皆さんに、現在携わっているお仕事内容とそれぞれの転職にまつわる経験談を伺いました。転職理由を掘り下げることで見えてきた、やりがい、情熱、夢…そこには、独自のキャリアストーリーがありました。
Index
玄順 優介(げんじゅん ゆうすけ)さん
東北楽天ゴールデンイーグルス
MD・コンセッション部
商品企画・店舗グループ
店舗運営チーム
前職:アパレル業界
イーグルスで働いて表情が明るくなった
最近、妻からよくこう言われます。「表情が明るくなったね」。以前は家でどれだけ暗い顔をしてしまっていたんだろうと反省しつつ、2023年4月に東北楽天ゴールデンイーグルスに転職して人生が変わったことを自分でも実感しています。
私は大学卒業後、総合スーパーの衣料品子会社で働いていました。エリアマネジャーとして担当する店舗が複数の県をまたいでおり、日々の移動が多く、その疲れが表情に出ていたのだと思います。13年間に8回転勤したことも負担になっていたかもしれません。
転勤のたびに妻は仕事を探さなければならず、次第に転職を考えるようになりました。私は千葉出身なのですが、妻が宮城出身。そこで宮城で仕事を探し始めときに出会ったのが楽天イーグルスの店舗運営の求人だったんです。
もともと野球が大好きで、仙台赴任時に1年間に20回くらい楽天イーグルスの試合を見に行っていました。好奇心で受けたところ、前職の経験が評価されて転職することができました。実は昔は千葉ロッテマリーンズのファンだったのですが(笑)、それを冗談にできるポジティブな雰囲気が楽天イーグルスにはあります。
試合当日に求められるのは臨機応変さ
現在の役割を一言で例えると「店長」です。在庫管理、売り場のポップ作成、アルバイトの採用など、グッズショップの店舗運営に関わることすべてに携わっています。商品の陳列や売り上げに関する数字の分析という点では、前職の経験がすごく役に立っています。例えば来場者が増えているのにある商品の売り上げが伸びていなければ、みんなにヒアリングしながら問題点を探します。
楽天イーグルスに入社して驚いたのは、試合当日にスタジアム内外のいたるところにグッズの販売拠点ができることでした。全部で10カ所以上あり、インカムで連絡を取り合いながら、お客様の誘導や人気商品の補充をします。
日替わりでヒーローが生まれるので、臨機応変さも求められます。楽天イーグルスには「ヒーロー割」という制度があり、ヒーローインタビューに選ばれた選手のグッズが500円引きになります。「ヒーローのタオルをあの売り場に運ぶぞ」「ポップを作るぞ」といった感じで、まさに時間との戦い。通算100勝達成といったメモリアルな日も記念割をするので、インカムで各拠点とやりとりをしながらバックヤードにあるテレビを横目で追っています。
入社してもう一つ驚いたのはアルバイトの採用人数です。販売拠点が多いので、今年は約100人の新規採用を目指しています。過去に経験したことがない規模で、毎日のように面接をしています。
アルバイトからもらった感謝の言葉
個人的に思い出深いのは、昨年末に開催し約60人が参加したアルバイトをねぎらう会です。会のコンテンツとしてビンゴゲームを行ったのですが、すごく喜んでもらえました。また当選者が前に出てスピーチする機会があり、涙を流しながら「楽天イーグルスでアルバイトをして良かった」と話してくれて、私自身も勇気づけられました。
楽天イーグルスでは開幕前に球団職員全員で街を練り歩いてチケット引換券を販売するのが恒例行事になっています。部署関係なく「チーム青森」「チーム秋田」「チーム岩手」「チーム山形」「チーム福島」「チーム宮城」に分かれて 実施するので、普段顔を合わせない人と話す機会ができ、部署を越えたつながりができました。楽天イーグルスではいろいろな場面で働く喜びを味わえています。
interview & text:木崎伸也
photo:吉森慎之介
※人物の所属および掲載内容は取材当時のものです。










