dodaのスポーツ求人

「いつか自分も人をワクワクさせる業界で働きたい」と思うように │パ・リーグ球団 仕事図鑑2024

玉島 祥子さん

福岡ソフトバンクホークス 事業統括本部 マーケティング本部 マーケティング戦略部 チケットセールス課

パ・リーグ各球団で活躍する球団職員の皆さんに、現在携わっているお仕事内容とそれぞれの転職にまつわる経験談を伺いました。転職理由を掘り下げることで見えてきた、やりがい、情熱、夢…そこには、独自のキャリアストーリーがありました。

Index

    玉島 祥子(たましま・しょうこ)さん

    福岡ソフトバンクホークス
    事業統括本部 マーケティング本部
    マーケティング戦略部 チケットセールス課

    前職:エンターテインメント業界・通信販売業界

    特典でチケット販売を後押し

     私はチケットセールス課の一員として、チケットの企画を担当しています。「グッズをもらえる」「選手と触れ合える」「ドリンク飲み放題」といった特典を考え、チケット購入の楽しみを広げるのが仕事です。

     福岡ソフトバンクホークスに入社してまだ約1年しか経っていないのですが、すでに個人的に忘れられない特典がたくさんあります。例えば「白のキセキ2024」に向けて販売した「白星ステンレスボトル付きチケット」ですね。「白のキセキ」は2004年に開催された伝説的イベントで、プロ野球界で初めてユニフォームが来場者全員に配布されました。専用ユニフォームを配布する毎年恒例のイベント「鷹の祭典」(現:「鷹祭 SUMMER BOOST」)の原点です。

     アンケート等を参考に「選手の背番号がデザインされた白いステンレスボトルはきっとニーズがあるはず」と考え、MD部に相談して商品を作りました。入社して初仕事となった思い出の企画です。

     また、昨年(2023年)8月に柳田悠岐選手(※)が通算1500安打を達成したときには、柳田選手の背番号9にちなんだ値段のチケットを販売しました。外野指定席としてお得な値段設定で、ご祝儀ムードにも後押しされて多くのお客さまに購入していただけました。

     このように私はチケット企画に携わっているのですが、チケットセールス課の中には「観客動員を予測する」という興味深いチームもいます。過去の販売データやその時点の売れ行きから、どれくらいの来場者数になるかを予測しており私たちは「ヨミチーム」と呼んでいます。

     集客が苦戦しそうな日はヨミチームと連動してチケットの企画を検討し、たくさんのお客さまに球場へ足を運んでいただくために各チームで奮闘しています。

    エンタメ業界時代は年間100本のライブに足を運んだ

     私が最初に野球にハマったのは、関西の大学に通っているときでした。在京球団のある選手のルックスに惹かれてファンになったんです。首都圏の球場まで通うようになり、いつか自分も人をワクワクさせるエンタメ業界で働きたいと思うようになりました。大学卒業後にまずは市場調査会社に就職したのですが、次第にエンタメ業界への思いが強くなり、九州のチケット販売会社に転職しました。

     最初に担当したのは「仕入れ営業」です。チケット販売の手数料で収益を得るビジネスモデルなので、イベント主催者から多くのチケットを預けてもらえるようにプロモーションプランを提案し、営業するんです。年間100本くらいのライブに足を運び、ドーム公演も担当しました。

     チケット業界には「配券」といった専門用語があったり、販売するまでにさまざまな工程があったり、専門知識が求められるのですが、このときの経験のおかげでホークスでも戸惑わずにすんでいます。

     その後東京に異動し、自分がファンだった球団の担当になることができました。球団公式チケットサイトの制作・管理をし、どうしたらチケットを買いやすくなるかといったことをサポートしました。

     約10年働いたのを区切りに、自分の武器であるプロモーション企画力を磨きたいと考え、福岡の化粧品通販会社へ転職しました。ただ、すぐにホークスの求人と出会ったんですね。化粧品通販で吸収したノウハウを試したくなり、再びプロ野球界に飛び込みました。

     通販業界では「1がつく日にポイントアップ」といった施策が定着しており、該当日は目に見えて売り上げが伸びます。化粧品業界ではインフルエンサーも積極的に活用されています。まだまだホークスで取り入れられていないアイデアがたくさんあるので、ファン視点と女性視点の両方を活かして新たなチケット特典を考えていきたいと思います。

     

    (※)柳田 悠岐(やなぎた・ゆうき):1988年10月9日生、広島県出身。2011年福岡ソフトバンクホークスにドラフト2位で入団。過去に首位打者2回、最多安打2回獲得。2021年に開催された東京五輪で野球競技の日本代表として全5試合にフル出場して金メダルに貢献した。

    interview & text:木崎伸也
    photo:松本昇大

    ※人物の所属および掲載内容は取材当時のものです。

    Job information by doda

    お仕事情報

    Recruit

    スポーツ関連のピックアップ求人

    求人一覧を見る