楽天生命パーク宮城で試合観戦 スタジアムで牛たんが食べられる席へ(前編)
楽天イーグルスの本拠地、楽天生命パーク宮城はボールパークのようなスタジアム。
牛たんを食べながら試合観戦も出来るほか、グッズショップをはじめさまざまなエンターテインメント要素があり、まるでテーマパークのよう。
実際に訪れ、その魅力をお伝えします! また、楽天野球団の方にインタビューも。
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楽天イーグルスの球場はすごいらしい
「楽天イーグルスの球場は野球を見なくても楽しいらしいで。なんか、行くだけでテンション上がるって」
仙台駅で、先輩ライターのヨッピーさんが名物のずんだシェイクを飲みながら、そんなことを言ってきた。
絶対そんなわけなくない?って思った。
野球観戦は2回くらいしか経験ないが、野球を見なくても楽しいってどういうこと?
ホントかな……
行ってみるけど……
着いた。残念ながら天気は悪かった。
正直に言うが、ぼくはこの時点でだいぶテンションが上がった。
なぜならこの門、めちゃくちゃワクワクする歌が流れている。
「Take Me Out to the Ball Game(私を野球に連れてって)」というアメリカの歌らしいのだが、子どものような英語のコーラスがものすごく良い。脳のワクワクを司る部分に直接響くメロディになっている。このゲートをくぐった瞬間に「あ、なんか楽しい所に来た」っていうテンションになった。自分で言うのもなんだけど、ちょろい。
ワゴン販売のポップコーン。キャラクターのバケットもある。まるで……
メリーゴーラウンドまで。ここがどこなのか忘れそうになる。まるで……
テーマパークみたい……!
すごい。自分が抱いていた球場のイメージとだいぶ違う。
東京の球場には行ったことあるが、酒に溺れた感じの真っ赤なおっさんがめちゃくちゃ怒鳴っていたので、テーマパークなどとは決して思えなかった。(これはぼくが行った時だけかもしれない)。
「楽天イーグルスの球場がすごいらしい」とは、ニュースで聞いたことがあった。
野球中継の視聴率が低下している中、楽天生命パーク宮城の動員数は2010年から7年連続で増えている(2017年終了時のデータ)。入場者増加率は12球団トップ! そして2017年の観客動員数は過去最多の177万人を記録したらしい。
それだけ人を魅了する施設なのだろう。
たしかにちょっと入っただけでだいぶワクワクしている。
球場の周りを、一周してみよう。
一周しても飽きない。
改めまして、ライターのマキヤと申します。これはガラポンをやって「もぎもぎ」と書かれた意味不明なタオルを獲得した時の写真です。「ハズレを引いた」と思ってしまった。
調べたところ「もぎもぎ」は楽天イーグルスの背番号5、茂木栄五郎選手の愛称とのこと。ハズレとか言ってごめんなさい。
以上のことだけでご理解いただけるかもしれないが、ぼくは野球や東北楽天ゴールデンイーグルスに全然詳しくない。
そんなぼくでも楽しむことはできるのだろうか?
試合開始の3時間前に到着したが、球場周りには無数の飲食店やワゴンが。球団オリジナルのクラフトビールとかまで売られている。
試合開始まで時間もだいぶあるしおなかがすいてきた。何にしよう……
ナポリのピッツァ イスキア。
山形県にある本格ピザのお店が、こちらに出張している(もちろん山形県の店舗も営業しています)。
このスタジアム周りにある飲食店は、東北に出店している店舗を中心に楽天野球団が声をかけて依頼しているのだそうだ。
だいぶ本格的な石窯で、注文から数分で焼き上げてくれる。
すごいな、球場ってことを忘れそうになる。
マルゲリータ 800円
球場に来て焼きたてのピザが食べられるなんて。レンジでチンしたペラペラのピザが出てくるのかと思いきや、本格的なやつが出てきた。
カッパを着て、ひとりでピザを食べる。なぜかだいぶ遠く寂しい写真しかなかったんですが、チーズがめちゃくちゃ伸びる! 伝わるかな。すごく伸びてるんです。ホントに。
すごくおいしかった。人生ベストピザかもしれない。
こちらはステーキのお店。
ご飯は和・洋・中いろいろとある。珍しいところだと、
こちら。「森のキッチン」の人気メニュー、ガパオムライスなんかもあった。33のハムはよくわからないけど誰かの背番号だと思う。
あいにくの雨だったがテラス席は気持ちよく、ご飯だけ食べにくる選択肢もありそうな雰囲気。
試合前に普通に満腹になった。だっておいしかったから。
ヨッピー 「いまたくさん食べたこと、後悔するで」
マキヤ 「いえ、試合中は何か食べるわけじゃないので……逆に、いま満腹になっておくのはいいかもしれません」
ヨッピー 「もう一度言うけど、後で後悔するからな」
謎の不安を覚えながら歩を進めると、バッティングセンターがあった。
腹ごなしにちょうど良さそうだ。
楽天イーグルスのロゴが入ったヘルメットをつけて、いざスタンバイ。
ヨッピー 「そもそもやったことある?」
マキヤ 「一度もないです。でもなんかイケる気がしてます」
無理だった。ボールが来ると目をつぶってしまうという自分の致命的な欠陥にも気づけた。
一番右のブースでは、ボールが飛んでくるとき楽天イーグルスの選手の映像が投影されていました。ファンにはたまらなそうだ。
ヨッピー 「おっ。あれ良さそうやな」
マキヤ 「どれです?」
マキヤ 「どうしてこんなものが球場に……?」
ヨッピー 「行ってみよう!」
マキヤ 「いやヤバイですってこれ、意味わからないですもん」
ヨッピー 「すごいな楽天生命パーク宮城。すごいわ」
なんかこの構図、漫画で見たことある気がするな。渡り切ったら何千万円もらえる、とかそういうの。一銭ももらえないのになんでこんなことしなきゃいけないんだろう。
マキヤ 「こえー!」
ヨッピー 「いけるいける!さっき小さい子も渡ってたから大丈夫!」
マキヤ 「それは命という概念がまだハッキリしてないから……」
ヨッピー 「ゴチャゴチャ言うてんと、はよ行けや!」
命綱を頼りに進む。
なかなかないよ。球場に行ったって記事で命綱なんて単語。
マキヤ 「あー怖かった」
ヨッピー 「隣にブランコもあるで、記念写真も撮ってくれるらしい」
マキヤ 「え?」
マキヤ 「こわいこわいこわい!」
球場をバックにブランコに乗ってる不思議な写真がもらえました。怖さとよくわからなさでしっかり笑顔になった。
ヨッピー 「ん? あっちにもっと高いのあるな」
マキヤ 「いや、もうこれ以上は……」
ん? あれって……
観覧車じゃん!
観覧車のふもとは球場が一望できる小高い丘のようになっており、晴れの日はレジャーシートを敷いて野球観戦する方もたくさんいるらしい。めちゃくちゃ気持ちいいだろうな。
このメリーゴーラウンドと野球場の構図がキレイだった。町づくりゲームで失敗した時みたいな配置だけど、実際に見るとなんて美しい。
暗くなってきたからそろそろ試合開始だろうか。
あ、そうか、まだ試合始まってなかったんだ。
なんか普通に楽しい……!!
text & photo:マキヤ
※人物の所属および掲載内容は取材当時のものです。










